国盗り物語/司馬遼太郎

物語は大きく分けて、前半の斎藤道三編と後半の織田信長編の二つで構成されている。

まずは前編。戦国でも初期にあたる時代。妙覚寺の法漣房(のちの斎藤道三)が寺を出て乞食生活をしているところから始まる。一介の坊主あがりの乞食が国主を夢見る、といういかにも戦国ロマンを地でいくような話だ。 続きを読む