儀式/ロバート・B・パーカー/菊地光 訳

私立探偵・スペンサーシリーズ。

富豪の娘が姿を消した。その娘の名はエイプリル。彼女を探し出すのがスペンサーが受けた依頼だった。売春組織に身を置いていたエイプリルだったが、スペンサーの動きを敏感に嗅ぎ取ったその組織は巧みに彼女を隠していた。やがて調査を進めるスペンサーが知った売春組織の意外な事実とは。 続きを読む

初秋/ロバート・B・パーカー/菊地光 訳

私立探偵・スペンサーシリーズ。ハードボイルドファンにはお勧め。

探偵ものというよりは、人間ドラマの色合いが強い。屈強の男・スペンサーと心に傷を負った少年ポール。スペンサーの働きかけだったり、それによって変わっていくポールの成長ぶりだったりが感動できる作品だ。 続きを読む

レイチェル・ウォレスを捜せ/ロバート・B・パーカー/菊地光 訳

私立探偵・スペンサーシリーズ。

今回の依頼人、レイチェル・ウォレスは女性解放論者であり、またレズビアンでもあった。彼女の著作物や他メディアを通した発言が米国社会に与えた影響は必ずしも全国民に歓迎されるものではなかった。性差別の実態やレズビアンであることによって受けたある種の差別が暴露されることで困惑する人々が存在していたのだ。そんな人たちから脅迫を受けた彼女がボディガードとして依頼したのがスペンサーだった。 続きを読む