天翔ける倭寇/津本陽

戦国時代、富を求めて海へ出た海賊・倭寇を描いた作品。

海上でのみならず大明へ渡ってからも連戦連勝の彼らだが、次第に郷愁の念が漂いはじめた。しかし、誰もそれを口に出せなかった。それがかえって郷愁の念を増すことになるのだ。そう思いながら私はこの作品を読んでいた。 続きを読む