オンライン書店【ビーケーワン】 > 歴史・時代小説 > 幕末・明治

ジャンル一覧

トップページプロフィールメール送信

ジャンル別作品リスト


更新情報

歴史・時代小説
鎌倉、室町時代
戦国時代
江戸時代
幕末、維新
明治時代
中国など


文藝一般&文学
エッセイ&実録等
思想・哲学・宗教・歴史


お気に入りの作家
隆慶一郎の本
吉村昭の本
司馬遼太郎の本
北方謙三の本


書名索引(50音順)

ケータイ版

 

アメリカ彦蔵 吉村昭 読売新聞社


少年、彦太郎(のちの彦蔵)が船乗りになり海に出るが、航海中に船が遭難。漂流生活を送る中、異国船に遭遇。米国船・オークランド号に助けられ渡米。船内や米国で思わぬ厚待遇をうけた。やがてカトリック教徒になるが、日本はキリスト教禁制下であったため、米国に帰化してからアメリカ人として日本に帰国した。しかし、日本の情勢は不安定だった。世論が開国か攘夷かの真っ二つに割れ、外国人は攘夷論者にとって神経を逆撫でする存在だった。通訳として帰国した彦蔵は外国人に付き添うが、危機感を覚え再び渡米した。しかし、当時のアメリカは南北戦争の真っ只中だった。彦蔵はスパイ容疑で連行され拘禁された。彦蔵がアメリカに対して抱いていたイメージが揺らぐ。

そして再び帰国を決意し、通訳官として横浜村に到着したが、領事館員たちとの折り合いが悪くなり辞表を提出。その後、彦蔵は日本の商人たちが行う貿易業をサポートした。英字新聞を情報源とし、外国商人たちと対等な取引をする傍ら、国際情勢の新聞記事を和訳することで開国論者たちから注目を浴びた。

和訳に際し、彦蔵はある事を考えるが、その考えが著者の作風を良く表しているようにも思えたので以下に紹介したい。

「美辞麗句を多用する文章は、文字そのものに自ら酔っていて、人の心の琴線にふれることはない。新聞の記事は事実を正しく伝えることを第一とし、そこに事実による感動がうまれる。」

他に幕末の漂流民を描いた小説として、津本陽著の「椿と花水木」がある。いずれの場合も、主人公がアメリカを新鮮な感覚で捉えており、彼らの言動が読者を楽しませるが、帰国後に日本の現状を見て落胆する。もちろん、彼らは「西洋通」として方々で重宝されるが、一方で攘夷派の武士たちを常に恐れざるを得ない気苦労もあったようだ。

読了: 2000年 4月

評価項目評価
一気に読めた
感動した
勉強になった
知的興奮を覚えた
笑えた
色々考えさせられた
ストーリーが良かった

>> この作品をオンライン書店で購入する
Amazon.co.jp ブックストア アメリカ彦蔵 (新潮文庫)
セブンアンドワイ セブン-イレブンで受取れば送料0円

 当サイトでコメントしている吉村昭の本:


Google

  • 会津白虎隊
  • アメリカ彦蔵
  • 井伊大老
  • 開国
  • 麒麟 橋本左内
  • 黒船
  • 黒龍の柩
  • 胡蝶の夢
  • 近藤勇白書
  • 桜田門外ノ変
  • ジパングの艦
  • 草莽枯れ行く
  • 長英逃亡
  • 椿と花水木
    --万次郎の生涯--
  • 天狗争乱 
  • 生麦事件
  • 幕末暗号戦争
  • 武揚伝
  • 燃えよ剣
  • 吉田松陰
  • 酔って候
  • 世に棲む日日
  • 落日の宴
  • 竜馬がゆく
  •  

    Copyright(c) 読みま書架 1999-2007 All rights reserved.