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ケータイ版

 

男は不器用でいいじゃないか 森祇晶 講談社


西武ライオンズの元監督が読者にエールを送る。この本を読んでいたら、色々な感情が交錯してなぜか泣いてしまった。

「不器用な人の内部には外からはうかがいしれない”宝もの”があるということだ。その宝ものこそが人生の価値である。」本文より。

読了: 1996年

その後、会社勤めを始めて数年が経った現在、本書を改めて読み返してみると身近な具体例がいくつか思い起こされた。そして自分はどうなのだろうかとも考えた。

本書の中で、何かと頭を離れない節がある。読後から10年経っても事ある毎に思い出す。それが文脈から離れ、その一言が一人歩きすることは著者が忌み嫌うことかもしれないが、あえてそれに触れてみたい。
「いつも辞表を懐にして仕事をしているような人間」
こういう覚悟、腹を括って物事に取り組む姿勢が、私の芯にズシンと来るのだ。

同じく、捕手出身の監督に野村克也氏がいる。彼の「野村ノート」では緻密な野球論が展開され、読後には野球を見る目が肥えたような気分になれる。まともにやり合えば勝ち目が無い相手に、考えて勝つ。試合中に積み重ねた小さな駆け引きが勝負どころで生かされる。観戦中にその駆け引きに気が付くのは難しいかもしれないが、今後は色々考えながら野球を見ることになりそうだ。
しかし、何よりも野村氏が徹底させていたことは、一社会人としての人間教育だったのかもしれない。ある社会活動家の言葉の引用から始まる「野村ノート」には、生きる指針となるような言葉が随所に見受けられた。

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感動した
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笑えた
色々考えさせられた
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