レディ・ジョーカー(上・下) 高村薫 毎日新聞社
人生に疲れ、目的を失った男たちが犯行を決意。数十年前、某一流企業での雇用問題につけ込み、その会社にゆすりをかける犯行グループの真の目的とは一体。そのゆすりや犯行の手際は実にスマートだ。その内容は、ある意味「グリコ・森永事件」を彷彿とさせる。そこで私は考えた。著者は独自にグリコ・森永事件を調査し、著者なりの推理を小説として表現したのではないだろうか。それが「レディ・ジョーカー」であり、小説のモデルが「かい人21面相」ではないかと。その可能性は無きにしもあらず。でしょ?
読了:1999年 4月
この作品は「マークスの山」、「照柿」に続く3部作。3作に共通して合田雄一郎という刑事が登場するが、合田やその取り巻きたちから感じられる疲労感と救いようの無い孤独が、著者の作品世界に浸る心地良さに一役買っている。疲労の極限にある危うい精神状態。合田と犯罪者たちは一体何が違うというのだろうか。紙一重なのだ。
| 評価項目 | 評価 |
| 一気に読めた | |
| 感動した | |
| 勉強になった | |
| 知的興奮を覚えた | ★ |
| 笑えた | |
| 色々考えさせられた | ★ |
| ストーリーが良かった | ★ |
>> この作品をオンライン書店で購入する
Amazon.co.jp ブックストア レディ・ジョーカー〈上〉
Amazon.co.jp ブックストア レディ・ジョーカー〈下〉
Amazon.co.jp ブックストア 照柿
Amazon.co.jp ブックストア マークスの山