更新情報
歴史・時代小説
鎌倉、室町時代
戦国時代
江戸時代
幕末、維新
明治時代
中国など
文藝一般&文学
エッセイ&実録等
思想・哲学・宗教・歴史
お気に入りの作家
隆慶一郎の本
吉村昭の本
司馬遼太郎の本
北方謙三の本
書名索引(50音順)
|
蒙古襲来 菊池道人 PHP文庫
元寇に際し、幕府、宋、高麗に深く関わった竹崎(海原)四郎季光を描いた小説。
主人公・竹崎(海原)四郎季光が大海原での生活に生きがいを求めていたある日、刀商人源九郎と出会い、輸送船に乗り宋へ向った。高麗、宋を渡り歩いた季光は帰国後に厚待遇を受けた。モンゴルの東方進出に脅える幕府にとって季光の知識は国防上貴重な情報源だったのだ。帰国後は敵情視察の密偵として再び宋へ渡った。たてまえは源九郎商人の使用人としてである。宋では後に「東方見聞禄」を著したヴェネチアの商人マルコ・ポーロに出会った。このあたりはいかにも冒険小説的であり、マルコが各国を渡り歩いた話を聞かせるくだりは読んでいて飽きなかった。しかし、源九郎がマルコに吹き込んだ日本についての情報がいささか大げさだったようだ。日本は黄金に溢れた国だというようなことを言ってしまったらしい。確かに当時の日本ではかなりの金が採れたようだが、市場に出回っていたわけではなく、ましてや民衆がそれで潤っていたわけでもなかった。マルコはそんなことを知らずに、「黄金の国・ジパング」と勝手に想像を膨らませてしまったようだった。源九郎大嘘つきである。元の皇帝フビライの相談役だったマルコはフビライにも同じようなことを言ってしまった。フビライは真に受ける事はしなかったようだが心は動いたであろう。それを考えるとフビライが日本を狙った理由には納得がいく。そして元軍は玄海灘を渡り日本侵略を試みた。が2度にわたる攻撃も暴風に妨げられ失敗。まともに戦っていたなら日本は簡単に負けていただろうが、元軍が勝手に撤退してしまったのだ。後世の人間が言う「神風」のおかげかどうかは知らないが、とにかく地の利が活きた。
竹崎(海原)四郎季光とは架空の人物らしいが、彼の活躍を通して各国の動きがうまくまとめられていたように思えた。主人公が架空の人物ということだけあって、物語の展開に幅があり読み応えを感じる一冊だった。
読了:2001年1月
| 評価項目 | 評価 |
| 一気に読めた | ★ |
| 感動した | |
| 勉強になった | |
| 知的興奮を覚えた | |
| 笑えた | |
| 色々考えさせられた | |
| ストーリーが良かった | ★ |
>> この作品をオンライン書店で購入する
Amazon.co.jp ブックストア 蒙古襲来
|
|
親鸞日蓮
義経
蒙古襲来
悪党の裔
陽炎の旗
楠木正成
道誉なり
南北朝の梟
波王の秋
破軍の星
武王の門
箱根の坂
|