【JTB】東北のおすすめ旅館・ホテル

ジャンル一覧

トップページプロフィールメール送信

ジャンル別作品リスト


更新情報

歴史・時代小説
鎌倉、室町時代
戦国時代
江戸時代
幕末、維新
明治時代
中国など


文藝一般&文学
エッセイ&実録等
思想・哲学・宗教・歴史


お気に入りの作家
隆慶一郎の本
吉村昭の本
司馬遼太郎の本
北方謙三の本


書名索引(50音順)

ケータイ版

 

三陸海岸大津波 吉村昭 文春文庫

明治29年、昭和8年、昭和35年の三度に渡り三陸沿岸を襲った大津波。当時の記録や体験者の話などから大津波の前兆や惨状などが克明に読み取れる取材記録だ。

津波の前兆の一つとして地震が挙げられるのは良く分かるのだが、本書で述べられているそれはさらに詳細だ。印象に残った例で言えば、例年にない大量の漁獲高や井戸水の渇水・汚濁、急速な干潮、津波直前・直後に聞こえる砲撃音に似た大音響などだ。この作品を読んでいる以上、その後の大津波が当然予想される。それだけに、各市町村の事例を述べられれば述べられる程そんな前兆が不気味に思える。

明治29年、昭和8年、昭和35年の3つの大津波について述べられているが、その中では明治29年の被害が最も甚大だ。大津波の対策がほとんどされておらず、前兆から大津波の来襲を予測し、警戒を呼びかける事もなかったからだ。ほぼ無防備と言える沿岸地域を襲った大津波。本書に描かれた波の迫力や被害の様子は想像を絶するものだった。

また、昭和35年のチリ地震津波にも注目したい。沿岸地域を襲ったことは前例に漏れないが、その大津波には前述した前兆もなく、また沿岸に押し寄せる波も緩慢であり、急激な高波で沿岸を襲った前回、前々回の大津波とはタイプが違う。また、住民のほとんどが大津波を警戒するようになっていたためか、被害は明治29年の大津波に比べると劇的に減少したようだ。

「関東大震災」や「熊嵐」など、実際の自然災害を踏査して描いた著者の作品には創作のみでは出し得ない迫力を感じる。それどころか、作品から感じるリアリティに恐怖感をも覚えてしまう。作風が比較的地味だが、それが力強いのだ。

読了:2005年9月

評価項目評価
一気に読めた
感動した
勉強になった
知的興奮を覚えた
笑えた
色々考えさせられた
ストーリーが良かった

>> この作品をオンライン書店で購入する
Amazon.co.jp ブックストア 三陸海岸大津波
セブンアンドワイ セブン-イレブンで受取れば送料0円

 当サイトでコメントしている吉村昭の本:


Google

  • 朝茶と一冊
  • アメリカよ!あめりかよ!
  • イスラエル 兵役拒否者からの手紙
  • 命の使い方
  • 男は不器用でいいじゃないか
  • オリンピア
  • 終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ
  • 風の男 白洲次郎
  • 関東大震災
  • 金大中 獄中書簡
  • 三陸海岸大津波
  • 自壊する帝国
  • 時代小説の愉しみ
  • 時代小説の読みどころ
  • 疾走の夏
  • スローカーブを、
    もう一球
  • 前略、人間様。
    -長渕剛詩画集
  • 速読の科学
  • ゾルゲ 引裂かれたスパイ
  • 断ち切れ!
    日本村の感覚
  • 天然まんが家
  • 謎の独裁者・金正日
  • 成りあがり
  • 変なおじさん
    【完全版】
  • 誇り -ドラガン・ストイコビッチの軌跡
  • マラドーナ自伝
  • 闇に消えた怪人 
  • 夢 -命を懸けたV達成への647日
  • 吉村昭の随筆集 
  • 隆慶一郎の世界
    (箸:大宮信光)
  • 隆慶一郎の世界
    (箸:中島誠)
  • 悪者見参 -ユーゴスラビアサッカー戦記

  •  

    Copyright(c) 読みま書架 1999-2007 All rights reserved.