【楽天ブックス】 ノンフィクション

ジャンル一覧

トップページプロフィールメール送信

ジャンル別作品リスト


更新情報

歴史・時代小説
鎌倉、室町時代
戦国時代
江戸時代
幕末、維新
明治時代
中国など


文藝一般&文学
エッセイ&実録等
思想・哲学・宗教・歴史


お気に入りの作家
隆慶一郎の本
吉村昭の本
司馬遼太郎の本
北方謙三の本


書名索引(50音順)

ケータイ版

 

終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ 木村元彦 集英社新書


「加害、被害、抑圧、被抑圧、その連鎖の中で傷つき、自民族こそが唯一の被害者であると深く信じて疑わない眼。」p.223。
民族浄化が行われた現地で、ある農民を取材した時の著者の言葉だ。

その眼の色が変わらない限り、民族の融和はありえないだろう。

セルビア人悪玉論が仕立て上げられて行われた空爆だったが、その後は被害者と加害者の立場が逆転した。難民、拉致問題などの諸問題が取り上げられているが、「世界の注目どころか、国内でも無視され切り捨てられている p.37」のが現状のようだ。そうかといって、セルビア人に対する同情を煽る内容の本ではない。著者の視点はどこまでもニュートラルだ。アルバニア人等他民族が受けた被害についても同様に述べられ、それぞれの民族の言い分を読んで分かる事は誰もが被害者であり、また加害者でもあるということだ。

本書からは、NATOによるユーゴ空爆後の現地の様子が伝わる。その一連の事件は当時一時的に報道されたのみだったが、コソボ地区をはじめとする現地では未だに惨状が続いていた。報道の終わりが必ずしも問題解決を意味するわけではないのだ。その後の現状を知りたくとも知る術を持たなかった私にとって、本書が伝える現地の状況は期待以上の取材記録だった。しかし一方で、予想通りの民族紛争が繰り広げられていたことを知ってしまったことが悲しい。

また、巻末にはあとがきに代えて柴宜弘氏との対談が掲載されている。彼が「ユーゴスラヴィア現代史」の著者であることを考えたとき、その対談には興味が尽きない。

読了: 2005年9月

そして2006年5月、モンテネグロ国民による投票の結果、彼らはセルビアから分離独立することになった。これで、旧ユーゴを形成していたほとんどの勢力が独立したことになる。彼らが一つの国家であり続けてきたこと自体に無理があったのだろう。ようやくそれぞれが、本来あるべき姿に戻ったということだろうか。

評価項目評価
一気に読めた
感動した
勉強になった
知的興奮を覚えた
笑えた
色々考えさせられた
ストーリーが良かった

>> この作品をオンライン書店で購入する
Amazon.co.jp ブックストア
終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ
セブンアンドワイ セブン-イレブンで受取れば送料0円

 柴宜弘著 「ユーゴスラヴィア現代史」
>> 【思想・哲学・宗教・歴史】


Google

  • 朝茶と一冊
  • アメリカよ!あめりかよ!
  • イスラエル 兵役拒否者からの手紙
  • 命の使い方
  • 男は不器用でいいじゃないか
  • オリンピア
  • 終わらぬ「民族浄化」セルビア・モンテネグロ
  • 風の男 白洲次郎
  • 関東大震災
  • 金大中 獄中書簡
  • 三陸海岸大津波
  • 自壊する帝国
  • 時代小説の愉しみ
  • 時代小説の読みどころ
  • 疾走の夏
  • スローカーブを、
    もう一球
  • 前略、人間様。
    -長渕剛詩画集
  • 速読の科学
  • ゾルゲ 引裂かれたスパイ
  • 断ち切れ!
    日本村の感覚
  • 天然まんが家
  • 謎の独裁者・金正日
  • 成りあがり
  • 変なおじさん
    【完全版】
  • 誇り -ドラガン・ストイコビッチの軌跡
  • マラドーナ自伝
  • 闇に消えた怪人 
  • 夢 -命を懸けたV達成への647日
  • 吉村昭の随筆集 
  • 隆慶一郎の世界
    (箸:大宮信光)
  • 隆慶一郎の世界
    (箸:中島誠)
  • 悪者見参 -ユーゴスラビアサッカー戦記

  •  

    Copyright(c) 読みま書架 1999-2007 All rights reserved.