軍師 竹中半兵衛/八尋舜右

長年、青びょうたんのうつけものを装ってきた半兵衛が、僅か十六名の手勢を率いて主人の城 (稲葉山城) を一夜にして奪い取る。

半兵衛にとってそれは単なるゲームだったのかもしれない。約8ヶ月後に奪取した城を持ち主に返してしまった。しかしそのうわさは瞬く間に近隣諸国に広がり、後に秀吉にスカウトされた。 続きを読む

森乱丸/八尋舜右

信長の小姓として仕え、やがて本能寺で信長と共に生涯の幕を閉じるまでが描かれている。

乱丸はその才知と美貌ゆえに信長からの寵愛を受け、やがて五万石の大名にまで出世する。しかし、癇の強い信長の側近として仕えた乱丸の心労はいかなるものだったのだろう。小姓同士の嫉妬もあっただろう。信長の小姓ということで、武将たちからの白々しいお世辞もあっただろう。乱丸はしかし、信長を取り巻く人々を注意深く観察することで、人間を見る眼を磨いてゆく。 続きを読む