ユーゴスラビアが誇る国民的英雄、ドラガン・ストイコビッチを描いたノンフィクション。
ニックネーム、「ピクシー」の本当の由来や、代表デビュー戦でのエピソード、政治的理由による国際大会不参加や、所属チームの八百長疑惑による虚脱感、怪我による無力感、そして日本で味わう様々なギャップ、名将・ベンゲルを監督に招いてからの華麗なる復活など。また、フィールド上ではうかがいしれないピクシーの人間的魅力も描かれている。 続きを読む
ユーゴスラビアが誇る国民的英雄、ドラガン・ストイコビッチを描いたノンフィクション。
ニックネーム、「ピクシー」の本当の由来や、代表デビュー戦でのエピソード、政治的理由による国際大会不参加や、所属チームの八百長疑惑による虚脱感、怪我による無力感、そして日本で味わう様々なギャップ、名将・ベンゲルを監督に招いてからの華麗なる復活など。また、フィールド上ではうかがいしれないピクシーの人間的魅力も描かれている。 続きを読む
ディエゴ・アルマンド・マラドーナ。サッカー通でなくても誰しも名前くらいは知っているだろう。アルゼンチンが生んだ天才サッカープレーヤーが自らの半生を語った一冊。
私が本書に求めたものはディエゴ(親しみを込めて彼をこう呼ぶ)の眩しいようなサクセスストーリーよりも、むしろ1986年のメキシコ・ワールドカップ、対イングランド戦でみせた「神の手」によるゴールや、1994年のアメリカ・ワールドカップでの薬物疑惑などと言ったスキャンダラスな事件についての詳細と、それがどうコメントされているのか、ということだった。 続きを読む
18年ぶりにリーグ優勝を果たした阪神タイガース。それは阪神ファンならずともその年のビッグニュースの一つに挙げられるだろう。大型選手の積極的な補強や選手の意識改革等は、我々一般人から見ても良くわかる優勝の大きな要因だ。
しかし、本書で注目すべきはその舞台裏とも思われる組織内部での著者の活躍だ。著者自身は改革と呼べるような特別なことはしておらず、「あたりまえのことをあたりまえに」やっただけだと述べているが、それが一番困難だったのではないだろうか。「「やるか、やらぬか、「やる」が改革」」とも著者は述べるが、それこそが優勝の原動力となったのであろう。 続きを読む