親鸞/吉川英治

鎌倉時代初頭、浄土真宗を開いた親鸞の生涯を描いた小説。

源氏の血を引く藤家に生まれた十八公磨(まつまろ – 後の親鸞)。しかし、世は平家の時代。不遇の環境に育った十八公磨だったが、作品中の彼からは幼子らしさを見せる一方、気高く、神童の気配をも感じさせる。後に剃髪した十八公磨は法名を範宴とし、叡山に入った。それでまだ九歳だ。 続きを読む

日蓮/山岡荘八

人の世の悲しさを知り、また神仏に対する疑問を抱いた善日丸(後の日蓮)だったが、やがて発心。人が救われる道を切に求め清澄山に入山。

入山後、様々な煩悩に苦しみながらも自らに厳しく鞭打ち、経文を完璧に近い形で読破した。そんな日蓮が見た当時の日本仏教は様々な宗派に分かれていたが、いずれも日蓮が求め、また真実と認めたものは存在しなかった。後の日蓮曰く、分派は日本仏教の歪みであり、そこに釈尊の真意は存在しない。 続きを読む

蒙古襲来/菊池道人

元寇に際し、幕府、宋、高麗に深く関わった竹崎(海原)四郎季光を描いた小説。

主人公・竹崎(海原)四郎季光が大海原での生活に生きがいを求めていたある日、刀商人源九郎と出会い、輸送船に乗り宋へ向った。高麗、宋を渡り歩いた季光は帰国後に厚待遇を受ける。モンゴルの東方進出に脅える幕府にとって季光の知識は国防上貴重な情報源だったのだ。 続きを読む

謎の独裁者・金正日/佐々淳行

近年、拉致疑惑や核開発問題などで人々の関心を集め、軍事的脅威にもなっている北朝鮮。そんな北朝鮮の諜報活動の実態が綴られたノンフィクションだ。

「北朝鮮編」、「KGB編」、「余話」の三部構成になっており、国際スパイ活動を取り締まる外事警察に携わった著者の体験談が話の軸になっている。 続きを読む