著者が外交官時代に接した日本やロシアの権力者たち。著者だからこそ知りえたであろう彼らの意外な一面を知る事が出来る人物評集だ。
橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗等、歴代総理について章が割かれているが、彼らの「正」のイメージを垣間見る事が出来る。テレビ等で槍玉に挙げられ、常に「負」のイメージを植えつけられている我々には想像し難い彼らの側面(あるいは素顔)だ。(本書でも良い事ばかりを書いているわけではいないが。) 続きを読む
著者が外交官時代に接した日本やロシアの権力者たち。著者だからこそ知りえたであろう彼らの意外な一面を知る事が出来る人物評集だ。
橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗等、歴代総理について章が割かれているが、彼らの「正」のイメージを垣間見る事が出来る。テレビ等で槍玉に挙げられ、常に「負」のイメージを植えつけられている我々には想像し難い彼らの側面(あるいは素顔)だ。(本書でも良い事ばかりを書いているわけではいないが。) 続きを読む
戦前、戦中、終戦と混乱の時代に出版社に勤めていた著者から見た坂口安吾。無名時代や売れっ子作家時代、さらにはプライベートな部分までが「恋愛」、「青春」、「狂気」、「闘争」、「家庭」の章に分かれて述べられている。
著者の仕事柄、多くの作家と会う機会がありそうなのだが、大衆に知られにくい同人誌に作品を発表していた安吾はまだ無名だった。著者も同僚から聞いて初めて知ったぐらいだ。その後、「堕落論」、「白痴」などを読んで衝撃を受けたが、連載作品の「花妖」は、読者に受け入れられずに未完となってしまった。編集を携わっていた著者は粘り強く再開を促したが、安吾が首を縦に振らなかったようだ。著者も安吾も残念だっただろうが、今となっては私も読んでみたかった。 続きを読む
読書の意味、種類、レベル(段階)について書かれた本。
テレビやラジオ、雑誌等のメディアから知識を得る事が多くなっている現代だが、それらは積極的な姿勢が求められる読書と違って多くの場合が受身だ。考える作業をメディアが代行しているためか、人々が自分で考え、判断する必要がなくなっているという。本書では、ただ活字を追って知識を得る読書よりも、理解を深め自ら考える読書について重きを置いている。 続きを読む
批評家・小林秀雄と、数学者・岡潔の対談集。
学問について語るところから対談が始まり、芸術、酒、科学、数学などについて話題が展開されていく。 続きを読む
元外務省、情報のプロが語るインテリジェンスの世界。
著者の言うインテリジェンスとは、試験対策で身に付けた知識を活用するための「ひとひねり」なのだそうだ。その技法を食事のテーブルマナーに例えてのこのタイトル。 続きを読む