実用書やビジネス書からではなく、古典や小説、芸能人本などから実利性を読み取るための読書術。いくつかの章に分かれており、古今東西の作品がそれぞれの章に収まっている。
娯楽のための読書とは違った読み方を説いているとは言え、引き合いに出す作品が冒頭から「資本論」だ。一般読者にはハードルが高いが、断片的に理解できそうな箇所を拾える事が救いだ。「資本主義の本質がよくわかる」という理由で挙げている伊藤潤二氏著の「うずまき」は、触りとして読んでみようかという気になった。 続きを読む
実用書やビジネス書からではなく、古典や小説、芸能人本などから実利性を読み取るための読書術。いくつかの章に分かれており、古今東西の作品がそれぞれの章に収まっている。
娯楽のための読書とは違った読み方を説いているとは言え、引き合いに出す作品が冒頭から「資本論」だ。一般読者にはハードルが高いが、断片的に理解できそうな箇所を拾える事が救いだ。「資本主義の本質がよくわかる」という理由で挙げている伊藤潤二氏著の「うずまき」は、触りとして読んでみようかという気になった。 続きを読む
著者が外交官時代に接した日本やロシアの権力者たち。著者だからこそ知りえたであろう彼らの意外な一面を知る事が出来る人物評集だ。
橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗等、歴代総理について章が割かれているが、彼らの「正」のイメージを垣間見る事が出来る。テレビ等で槍玉に挙げられ、常に「負」のイメージを植えつけられている我々には想像し難い彼らの側面(あるいは素顔)だ。(本書でも良い事ばかりを書いているわけではいないが。) 続きを読む
元外務省、情報のプロが語るインテリジェンスの世界。
著者の言うインテリジェンスとは、試験対策で身に付けた知識を活用するための「ひとひねり」なのだそうだ。その技法を食事のテーブルマナーに例えてのこのタイトル。 続きを読む
旧ソ崩壊に直面した元外交官。著者の諜報活動を通して当時の政変の様子が色濃く読み取れるノンフィクションだ。
著者の諜報活動の中で最も印象深かったのが人脈作りだ。それなりの人物に対して人脈を築けるだけの知的体力には嘆息するばかりだが、酒にも強い。人間の信頼度を測る目安の一つに酒を重要視する社会だったようだが、ウォトカと付き合えずに帰国する外交官もいたらしい。そんな中、著者は飲みに飲んだ。 続きを読む