実用書やビジネス書からではなく、古典や小説、芸能人本などから実利性を読み取るための読書術。いくつかの章に分かれており、古今東西の作品がそれぞれの章に収まっている。
娯楽のための読書とは違った読み方を説いているとは言え、引き合いに出す作品が冒頭から「資本論」だ。一般読者にはハードルが高いが、断片的に理解できそうな箇所を拾える事が救いだ。「資本主義の本質がよくわかる」という理由で挙げている伊藤潤二氏著の「うずまき」は、触りとして読んでみようかという気になった。 続きを読む
実用書やビジネス書からではなく、古典や小説、芸能人本などから実利性を読み取るための読書術。いくつかの章に分かれており、古今東西の作品がそれぞれの章に収まっている。
娯楽のための読書とは違った読み方を説いているとは言え、引き合いに出す作品が冒頭から「資本論」だ。一般読者にはハードルが高いが、断片的に理解できそうな箇所を拾える事が救いだ。「資本主義の本質がよくわかる」という理由で挙げている伊藤潤二氏著の「うずまき」は、触りとして読んでみようかという気になった。 続きを読む
16編に及ぶ著者の読書論と1編の対談から成る。
著者自身の学生時代の読書法から始まり、若い頃の濫読が後年の読書生活を支えるであろうことが語られる。また、ある作家の全集を読むことも読者に勧めている。作家のより深いところを手探りする精神作業によって、書物の向こうに人を見ることの重要性を説いているのだ。 続きを読む
読書の意味、種類、レベル(段階)について書かれた本。
テレビやラジオ、雑誌等のメディアから知識を得る事が多くなっている現代だが、それらは積極的な姿勢が求められる読書と違って多くの場合が受身だ。考える作業をメディアが代行しているためか、人々が自分で考え、判断する必要がなくなっているという。本書では、ただ活字を追って知識を得る読書よりも、理解を深め自ら考える読書について重きを置いている。 続きを読む
速読。それは本好きにとって無視し難い能力の一つであろう。
本書を一冊読んだからといって速読が出来るようになるわけではないが、トレーニング方法がいくつか紹介されていた。その中で私が最も重要だと思ったのが様々な種類の眼球運動だ。 続きを読む
物書きが読書を語る。
読者にとってこれほど興味深いテーマを記したエッセイ集が他にあろうか。時折、著者の思い出話などが出てきて、話題についていけないところがあったが、余計なことを考えずに読めば十分にもとを取れる本である。 続きを読む