軍師の境遇/松本清張

秀吉に仕えた軍師・黒田官兵衛の生涯を描いた小説。天才軍師・竹中半兵衛と入れ替わるようにして秀吉の軍師になった。秀吉が信長に仕えていた時代、交渉に出向いた有岡城で捕われの身となり獄中生活を送った。戻りが遅いため信長に裏切り者と怪しまれ、危うく見殺しにされかかった。さらに、倅までもが生命の危機にさらされた。切れ者であるが故に疑われやすい。そんな軍師の不遇、と言ったところか。

読了: 1993年