下天は夢か/津本陽

織田信長の生涯を描いた作品。

父が病に倒れ、信長が織田家の家督を継ぐところから物語が始まる。

八方敵に塞がれた局面を打開し、そこから一気にその勢力を拡大。やがて本能寺で果てるまでの信長が生き生きと描かれている。

以前は信長を悪人として描いた小説を好んで読んでいたが、主人公として描かれた信長はやはり強い。その魅力は他を圧倒していた。

全4巻と長編だが、長さが気にならないほど一気に読んでいける作品だ。

読了:1999年12月