タイトルの2作品の他、6作品が収録されている短編集。
まずは「白痴」という作品。 続きを読む
タイトルの2作品の他、6作品が収録されている短編集。
まずは「白痴」という作品。 続きを読む
共に中国・唐代の詩人。この二人の生涯とそれぞれの作品に触れる事が出来る一冊。
それぞれの作風(?)については何となく感じ取るものはあれど、私には詩を読んで何かを感じる感性が乏しいのか、著者の解説があってさえ何かを深く感じ入る事は無かった。それは、読んでいる時の自分の状況とかもあるだろうから、時間を置いていずれ読み返すのもいいかも知れない。 続きを読む
元外務省、情報のプロが語るインテリジェンスの世界。
著者の言うインテリジェンスとは、試験対策で身に付けた知識を活用するための「ひとひねり」なのだそうだ。その技法を食事のテーブルマナーに例えてのこのタイトル。 続きを読む
終戦から復興の兆しが見え始めた昭和が舞台。主人公は通産省で人事に心血を注ぐ風越信吾だ。
まるでトランプ占いをするかのように人事カードを使って理想の配置を考える風越だが、対象となる人物たちの表情を思い浮かべながら脳内で対話している様子に血の通った仕事ぶりを感じる。今後の日本の発展を担うであろうエリート達。扱う人間が優秀ならば力も入るだろう。 続きを読む
終戦直後、米軍監視の下で刑務官を努めていた人物の眼を通して当時の戦犯収容所の様子がつぶさに描かれている作品。
定年退職後の主人公が刑務官時代を回想するところから物語が始まる。当時の不安定な社会情勢のなか、各地の刑務所で見られる受刑者たちの荒れた様子が心苦しい。 続きを読む