李白と杜甫/高島俊男

共に中国・唐代の詩人。この二人の生涯とそれぞれの作品に触れる事が出来る一冊。

それぞれの作風(?)については何となく感じ取るものはあれど、私には詩を読んで何かを感じる感性が乏しいのか、著者の解説があってさえ何かを深く感じ入る事は無かった。それは、読んでいる時の自分の状況とかもあるだろうから、時間を置いていずれ読み返すのもいいかも知れない。 続きを読む

官僚たちの夏/城山三郎

終戦から復興の兆しが見え始めた昭和が舞台。主人公は通産省で人事に心血を注ぐ風越信吾だ。

まるでトランプ占いをするかのように人事カードを使って理想の配置を考える風越だが、対象となる人物たちの表情を思い浮かべながら脳内で対話している様子に血の通った仕事ぶりを感じる。今後の日本の発展を担うであろうエリート達。扱う人間が優秀ならば力も入るだろう。 続きを読む