アメリカよ!あめりかよ!/落合信彦

著者の半生を描いた自伝的小説。高卒後,アメリカ・オルブライト大学に留学。1960年代の古き良きアメリカが,彼の留学体験をより劇的なものにしたようだ。卒業後オイルビジネスを始め、世界中を飛びまわる。彼の作品のいくつかは,この作品を原点にしているように思える。

学生時代の友人に薦められて読んだことがきっかけで、著者の本を好んで読むようになった。

読了: 1995年

本書が特効薬となったかどうかは定かではないが、私も大学時代(juniorとseniorの2年間)はscholarship studentと成り得た。著者のようにフルスカラシップとまでは行かないが、学費の負担を軽減し得るpartial remissionだった。しかし、それを得ることだけで精一杯だった当時の自分を考えると、著者が得たものが改めてすごいと思ってしまうのだ。