アメリカよ!あめりかよ!/落合信彦

著者の半生を描いた自伝的小説。高卒後,アメリカ・オルブライト大学に留学。1960年代の古き良きアメリカが,彼の留学体験をより劇的なものにしたようだ。卒業後オイルビジネスを始め、世界中を飛びまわる。彼の作品のいくつかは,この作品を原点にしているように思える。

学生時代の友人に薦められて読んだことがきっかけで、著者の本を好んで読むようになった。 続きを読む

命の使い方/落合信彦

落合流人生論。エネルギッシュなエッセイ集である。

その他、著者のエッセイ集として「狼たちへの伝言、2、3」などがあり、なかなか良いことが書いてあるのだが、まぁ、人の言うことは程々に聞いておいて後は自分で物事を考えて生きていかなくてはいけないな、と思った。人のいう事を鵜呑みにせずに「自分で考えろ」といった旨のメッセージも感じるわけで。。。 続きを読む

運命の劇場/落合信彦

務めていた会社を辞め、世界を一人歩きする池浦謙二。旅の途中で、海外で活躍するオイルマン・佐伯剛と出会い、佐伯にすすめられるままにオイルビジネスを始めた。

佐伯に従事することにより自らも成長していく池浦謙二。オイルビジネスに命をかけ、ある程度の成功を収めるがやがて暴走。佐伯の助言を聞き入れなくなった池浦は、やがて大規模なアマゾン開発に乗り出し、世界中を敵にまわしてしまった。好青年だったはずの池浦は変わり果て、佐伯の胸には深い悲しみが… 続きを読む

金正日暗殺指令/落合信彦

サン・フランシスコで射撃場を営む、元米軍傭兵、小暮譲二が、ワイルド・ドラゴンズを率いて再び戦場へと向かった。ターゲットは北朝鮮。作戦のコードネームは、”オペレーション・ターミネーター。”その戦場の描写は、臨場感にあふれていた。

この小説では、北朝鮮を巡る各国の動きが描かれていた。果たしてどこまでが小説でどこまでが真実なのであろうか。真実性と創造性がうまくかみ合った時、作品に迫力がでる。この小説はその典型ではなかろうか。 続きを読む

ザ・ファイナル・オプション―騙し人II/落合信彦

前作、「騙し人」の続編。

国際詐欺師の被害に遭った零細企業。彼らは警察に訴えるが証拠不十分のためどうすることも出来なかった。しかし、それでもどうにかしたい警察は辣腕詐欺師に協力を頼んだ。その男、足立梵天丸。前作でお馴染みの登場人物だ。しかし、足立は詐欺師を引退し、現在はレストランを経営しささやかな生活を楽しんでいた。 続きを読む